カフェラテとカプチーノとカフェオレの違い

カフェラテ、カプチーノ、カフェオレの違い コーヒーの知識

カフェで注文する定番メニューといえばカフェラテ、カプチーノ、そしてカフェオレ。でも、これらのドリンクの違いって実際どこにあるの?という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。それぞれのドリンクには個性的な魅力があり、使うミルクの量や泡の違いなどで風味や飲みごたえが変わってきます。この記事では、カフェラテ、カプチーノ、カフェオレの違いをわかりやすく解説し、それぞれに合うおすすめのコーヒー豆やマシーンもご紹介します!

カフェラテとは

カフェラテは、エスプレッソにたっぷりのスチームミルクを加えたドリンクで、「ラテ」はイタリア語で「ミルク」を意味します。カフェラテはミルクの割合が多いため、滑らかでクリーミーな味わいが特徴です。エスプレッソの濃厚さとミルクの甘味が絶妙に調和し、飲みやすさが魅力です。

カフェラテはミルクの量が多く、スチームミルクと少量のフォームミルク(泡)がトップにのります。泡の量は少なく、エスプレッソの風味を柔らかく包み込みます。一般的に、エスプレッソ1ショット(約30ml)に対して約150ml〜200mlのスチームミルクを使用します。

  • 特徴: 滑らかでクリーミーな口当たり。ミルクの甘味が際立ち、コーヒーの苦味が柔らかくなる。

カプチーノとは

カプチーノは、エスプレッソ、スチームミルク、フォームミルクの3層で構成されるドリンクです。カフェラテと比べてミルクの量が少なく、代わりにフォームミルクの量が多いのが特徴です。カプチーノはエスプレッソの風味がしっかりと感じられつつ、泡のふわふわ感が口の中で広がるため、濃厚でありながら軽やかな飲み心地が楽しめます。

伝統的なカプチーノは、エスプレッソ1ショットに対して同量のスチームミルクとフォームミルクを加えます。フォームミルクのきめ細かな泡が、口当たりを滑らかにしながらも、エスプレッソの力強い味わいを引き立てます。

  • 特徴: 泡の口当たりが軽く、エスプレッソの味わいが強調される。ミルクの甘さとコーヒーの苦味がバランスよく楽しめる。

カフェオレとは

カフェオレはフランス発祥のドリンクで、抽出したコーヒーに同量のホットミルクを加えたものです。カフェラテやカプチーノと違ってエスプレッソではなく、ドリップコーヒーやフレンチプレスで淹れたコーヒーを使用するのが特徴です。カフェオレはミルクのクリーミーさとコーヒーのコクがバランスよく感じられるため、飲みやすく親しみやすい味わいです。

カフェオレはミルクの量が多く、クリーミーで優しい味わいが楽しめます。ドリップコーヒーを使うため、エスプレッソよりも苦味が控えめで、すっきりとした後味が特徴です。

  • 特徴: クリーミーでまろやかな口当たり。ミルクとコーヒーが調和し、エスプレッソ系よりも飲みやすい。

フォームミルクとスチームミルクの違い、作り方

フォームミルクとスチームミルクは、どちらもミルクを温める過程で作られますが、泡の量やテクスチャーに違いがあります。それぞれの特徴と作り方を解説します。

フォームミルクの特徴

  • 泡立ちが多い: フォームミルクは、ミルクを泡立てて作るので、軽くてふわふわしたテクスチャーが特徴です。主にカプチーノやマキアートなど、コーヒーの上にふんわりとしたミルクの泡を乗せたい場合に使用されます。
  • 厚い泡の層: フォームミルクは、泡の層が厚く、空気をたくさん含んでいます。このため、口当たりが軽く、デザート感覚で楽しむことができます。

スチームミルクの特徴

  • クリーミーなテクスチャー: スチームミルクは、スチーム(蒸気)を使ってミルクを温めながら少しだけ泡立てたものです。フォームミルクほど泡が多くないため、より滑らかでクリーミーな質感があります。ラテやフラットホワイトなど、コーヒーにしっかりと混ざり、コクを加える役割をします。
  • 細かい泡: スチームミルクは細かくきめ細やかな泡を持っており、ミルクと泡が一体となってコーヒーに溶け込みやすいです。

作り方

フォームミルクの作り方

1. ミルクを温める: 牛乳や好みのミルクを温めます。電子レンジやミルクポットで60〜70℃程度に加熱します。
2. フォーマーで泡立てる: ミルクフォーマーや、電動ホイッパー、またはフレンチプレスを使って泡立てます。
3. フレンチプレスを使う場合: 温めたミルクをフレンチプレスに入れ、プランジャーを上下に数回動かして泡立てます。
4. ふわふわの泡ができたら完成

エスプレッソマシーンでフォームミルクを作る時
  • 空気をしっかり取り込む: 泡が多くできるように、最初の段階でノズルをミルクの表面近くに保ち、空気を多く取り込むことが大切です。
  • 温度管理: ミルクは60〜70℃が適温で、これを超えると風味が損なわれるため注意が必要です。温度が上がりすぎないように気をつけましょう。
  • 泡の整え方: 完成後は必ずピッチャーを叩いて大きな泡を取り除き、滑らかなフォームミルクに仕上げます。

スチームミルクの作り方

1. ミルクを準備する: スチームノズルを使う場合は、冷たい牛乳をピッチャーに注ぎます(ピッチャーの3分の1くらいが理想です)。
2. スチームを開始する: スチームノズルをミルクに少し浸け、スチームをオンにします。ノズルをミルク表面近くで動かし、細かい泡を作りながらミルク全体を温めます。
3. ミルクが温まったら: ノズルを深く挿し込み、ミルク全体を混ぜながら滑らかにしていきます。ミルクの温度が60〜70℃になったらスチームをオフにします。
4. 泡を整える: ピッチャーを少し揺らして大きな泡を潰し、クリーミーなミルクを完成させます。

違いのまとめ

  • フォームミルク: 泡が多く、ふんわりした質感。カプチーノやマキアート向け。
  • スチームミルク: きめ細かい泡と滑らかなミルク。ラテやフラットホワイト向け。

フォームミルクはより軽く、スチームミルクはより濃厚でクリーミーです。コーヒーの種類や好みに合わせて使い分けることで、さまざまなコーヒードリンクを楽しむことができます。

カフェラテにおすすめの豆

カフェラテには、ミルクの甘味を引き立てるような、まろやかでバランスの良い豆がおすすめです。特に、酸味が控えめで甘味が強く感じられるコーヒーがラテの味を引き立てます。

ブラジル産ナチュラルプロセスのコーヒーは、チョコレートやナッツのような風味があり、ミルクとの相性が抜群です。ミルクの甘味とコーヒーのコクが絶妙に調和します。

カプチーノにおすすめの豆

カプチーノには、エスプレッソの風味をしっかりと楽しめるような、コクのある豆が向いています。濃厚なエスプレッソの味わいがフォームミルクと合わさり、複雑なフレーバーを引き立てます。

深煎りのイタリアンローストは、チョコレートやキャラメルのような甘味としっかりとした苦味があり、フォームミルクの甘さと絶妙にマッチします。

カフェオレにおすすめの豆

カフェオレには、ドリップコーヒーやフレンチプレスで抽出したコーヒーを使うため、マイルドで飲みやすい豆がおすすめです。ミルクとの相性を考え、苦味が強すぎない、まろやかな味わいの豆を選ぶと良いでしょう。

エスプレッソメニューを自宅で楽しむためのおすすめマシーン

自宅でカフェラテやカプチーノを楽しむには、エスプレッソマシーンが欠かせません。最近では家庭用のエスプレッソマシーンも多種多様に展開されており、初心者でも簡単に美味しいエスプレッソが淹れられるモデルが増えています。以下におすすめのエスプレッソマシーンを紹介します。

デロンギ デディカ EC680M

スリムなデザインでキッチンにも馴染む人気モデル。エスプレッソの抽出からスチームミルクの調整まで簡単にできるため、自宅で手軽にカフェラテやカプチーノが楽しめます。

ネスプレッソ ラティシマタッチ

カプセル式で簡単にエスプレッソやカフェラテが楽しめるマシーン。ミルクフォームも自動で作れるため、手軽さと味わいのバランスが魅力です。

ブレヴィル バリスタエクスプレス

グラインダー一体型で、豆から挽きたてのエスプレッソが楽しめる本格派マシーン。スチームワンドでミルクを泡立てることもでき、プロのバリスタ気分が味わえます。

ソリス バリスタパーフェクタ

全自動のエスプレッソマシーンで、ボタン一つでエスプレッソやカプチーノが淹れられます。ミルクの泡立ても自動で行えるので、忙しい朝にもぴったり。

まとめ

カフェラテ、カプチーノ、カフェオレは、それぞれミルクの使い方やコーヒーの抽出方法によって個性的な味わいが楽しめます。自分の好みに合ったドリンクを見つける楽しさは、コーヒーの魅力の一つです。ぜひ、この記事を参考にして、自宅でもお気に入りの一杯を楽しんでみてください!