コロンビアのコーヒーの特徴は?おすすめの豆や産地について

コロンビアコーヒーの特徴 コーヒー豆の産地と品種

コロンビアコーヒーは、優しい酸味と豊かなコク、バランスの良くマイルドな味わいのコーヒーが多い印象です。「エメラルドマウンテン」や「スプレモ」といった名前で親しまれ、多くの人々に親しまれているコロンビアコーヒーについて、その特徴や産地、そしておすすめの豆について詳しくご紹介します。

コーヒーの産地コロンビアについて

国の特徴、環境、コーヒーの栽培や農地について

コロンビアは、南米大陸の北西部に位置し、カリブ海と太平洋に面しています。その地理的特徴と多様な気候条件が、コーヒー栽培に理想的な環境を提供しています。コロンビアの高地は、標高1,200メートルから2,000メートルの範囲に広がり、温暖な気候と適度な降雨量が、コーヒーの成長に最適な条件を作り出しています。

コロンビアのコーヒー農地は、主にアンデス山脈の斜面に広がっており、その土壌は火山性で非常に肥沃です。このため、コロンビアのコーヒーは、その豊かな風味とアロマが際立っています。さらに、コロンビアは年間を通じてコーヒーの収穫が可能であり、これにより常に新鮮なコーヒー豆を供給することができます。

コロンビアコーヒーの歴史

コロンビアでのコーヒー栽培は18世紀後半に始まりました。当初、コーヒーは小規模な農家によって栽培されていましたが、19世紀後半にはコロンビア政府がコーヒー産業を奨励し、コーヒーが主要な輸出品となりました。20世紀に入ると、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)が設立され、品質管理とマーケティングに力を入れることで、コロンビアコーヒーは国際的に高い評価を得るようになりました。

コロンビアコーヒーの特徴

コロンビアで栽培されるコーヒーの主な品種・銘柄

コロンビアでは主にアラビカ種のコーヒーが栽培されています。代表的な品種には、カトゥーラ、ティピカ、ブルボン、カスティージョ、パカマラなどがあります。これらの品種は、それぞれ異なる風味特性を持ち、多様な味わいを楽しむことができます。

  • カトゥーラ: フルーティーな酸味とバランスの取れたボディが特徴です。
  • ティピカ: 柔らかい酸味と甘みがあり、滑らかな口当たりが特徴です。
  • ブルボン: 豊かなボディと複雑な風味を持ち、フルーティーな香りが特徴です。
  • カスティージョ: 病害に強く、明るい酸味とフルーティーな風味が特徴です。
  • パカマラ: 大粒で高品質、フルーティーで明るい酸味と豊かなボディが特徴です。

コロンビアコーヒーの等級について

コロンビアコーヒーは、スクリーンサイズ(豆の大きさ)によって等級が分けられます。最も高い等級は「スプレモ(Supremo)」で、大粒で均一な豆を指します。次に「エクセルソ(Excelso)」が続きます。スプレモは、スクリーンサイズ17以上の大粒豆で、エクセルソはスクリーンサイズ15〜16の豆が含まれます。これにより、コロンビアコーヒーはその品質が保証され、高品質な豆が市場に提供されています。

参考URL: Cafe de Colombia

味わい・酸味

コロンビアコーヒーの特徴的な味わいは、明るい酸味と豊かなフルーティーな風味、そして滑らかな口当たりです。柑橘系のフルーツやベリーのような酸味が感じられ、バランスの取れたボディと甘みが特徴です。様々な焙煎度合いで味わいが変わり、浅煎りでは酸味がより引き立ち、深煎りでは甘みとコクが際立ちます。

コロンビアの主なコーヒー栽培地域

コロンビアは、北部、中部、南部の三つの主要なコーヒー栽培地域に分かれています。それぞれの地域は独自の風味特性を持つコーヒーを生産しており、その多様性がコロンビアコーヒーの魅力となっています。

北部

北部地域は、サンタマルタ山脈やシエラネバダ山脈を中心としたエリアで、標高が高く、温暖な気候が特徴です。ここで生産されるコーヒーは、明るい酸味とフルーティーな香りが特徴で、特にオレンジやレモンのような柑橘系の風味が強調されます。代表的な産地には、マグダレナやラ・グアヒラがあります。

中部

中部地域は、アンデス山脈の中央部に位置し、コロンビアの主要なコーヒー産地です。特にアンティオキア、カルダス、キンディオ、リサラルダなどの地域が知られています。中部地域のコーヒーは、バランスの取れた酸味と甘み、そして豊かなボディが特徴です。チョコレートやナッツのような風味が感じられることが多く、多くのコーヒー愛好家に人気です。

南部

南部地域は、標高が高く、冷涼な気候が特徴で、非常に高品質なコーヒーが生産されています。特にウィラ、ナリーニョ、カウカの三つの地域は、世界中で高い評価を受けています。

  • ウィラ: ウィラは、アンデス山脈の南部に位置し、豊かな火山土壌と適度な降雨量が、コーヒーの栽培に理想的な条件を提供しています。ウィラのコーヒーは、明るい酸味とフルーティーな香りが特徴で、特にベリーや柑橘系の風味が楽しめます。
  • ナリーニョ: ナリーニョは、コロンビアの南西部に位置し、その高い標高と冷涼な気候が、非常に複雑で豊かな風味を持つコーヒーを生み出します。ナリーニョのコーヒーは、明るい酸味とシトラスのようなフルーティーな香りが特徴で、そのクリーンな味わいが多くのコーヒー愛好家に愛されています。
  • カウカ: カウカは、ナリーニョの北に位置し、その標高と気候条件が、高品質なコーヒーの栽培に適しています。カウカのコーヒーは、明るい酸味とフルーティーな香り、そしてバランスの取れたボディが特徴です。特に、ベリーやトロピカルフルーツの風味が感じられます。

通販で買えるおすすめのコロンビアコーヒー

Obscura Coffee Roaster【浅煎り】コロンビア「パレスティナ」

このコーヒーは、ウィラ県パレスティナ地区で生産された豆を使用しており、浅煎りで焙煎されています。明るい酸味とフルーティーな風味が特徴で、特に柑橘系の香りが楽しめます。Obscura Coffee Roasterの焙煎技術によりフレッシュですっきりとした味わいが引き出されています。

OBSCURA COFFEE ROASTERS
コロンビア「パレスティナ」【浅煎り】

ネーブルオレンジを思わせる柔らかな酸、フローラルな香りが特徴のコーヒーです。温度が変わるにつれてブラウンシュガーのような甘さが出てきます。

200g
¥1,300
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常盤珈琲 コロンビア/カフェ サンタ・マリア FW

このコーヒーは、ウィラ県で栽培された豆を組み合わせており、ウォッシュド製法で処理されています。ピーチを思わせる豊かな果実味とミルクチョコのような甘さが特徴です。常盤珈琲の焙煎技術により、滑らかな質感が楽しめる良質なコーヒーです。

常盤珈琲
コロンビア/カフェ サンタ・マリア FW

アップルやピーチを思わせる芳醇な果実味とミルクチョコのような甘さの調和が魅力。香りと甘味、酸味のバランスが取れた豆。どの焙煎度でもお勧め。

100g
¥907
           公式サイトへ

土居珈琲 コロンビア サン・アグスティン村(アソガート組合ロット)

このコーヒーは、ウィラ県サン・アグスティン村で生産された豆を使用しており、アソガート組合のロットです。自然で力強い甘みとジャスミンのようなフレーバーが感じられます。土居珈琲の丁寧な焙煎技術によりその上質な甘みが最大限に引き出されています。

土居珈琲
コロンビア サン・アグスティン村(アソガート組合ロット)

甘く、力強い香り。チョコレート、ココナッツ、ジャスミンをミックスしたようなイメージを感じさせる。

100g
¥1,338
           公式サイトへ

コロンビアコーヒーの魅力は、柔らかい柑橘系の酸味と上質な甘みです。浅煎りで柔らかくすっきりとした味わいを楽しむのも、深煎りで濃厚なコクと甘みを楽しむのも、どちらも素晴らしいコーヒー体験です。ぜひ一度、いろいろなコロンビアコーヒーを試してみてください。